管理職は偉いのか?
管理職は会社職務上の役割であって、人間的な上下関係ではありません。
それにもかかわらず人間的に偉いのだと勘違いしている人が非常に多いので意識を改めましょうというお話です。
世の中はかなり変わってきました。
ひと昔の会社が拡大していく時代であれば、管理職のポストが豊富にあって昇進して給料も増えることが当たり前でした。
あの大企業の部長であるとかが社会的な地位が人間的な偉さに結びついていました。
今は管理職になりたくない人が増えてきて、以前のように社会的地位の凄さが薄らいでいます。
古い会社ではこの変革に気づかずまだ社会的地位にこだわる人が多い傾向があります。
古くからの会社に多い管理職は偉いという考え方
会社の組織は大まかに、社長、その他の役員、部長・課長など管理職、平社員というピラミッド型となっています。
会社では競争に勝ち抜いた人がピラミッドの頂点に立つ図式となっているので、競争に勝った=他人より優れている=人間的にも優れているような感覚になる訳です。
そもそも管理職とは、チームをまとめることが上手な人がなるべきです。
なのに日本の古くからの会社の多くは、競争に勝った人が管理職になるため人をまとめることが下手な人でもなぜか管理職になってしまいます。
管理職に向いていない人が上司となってしまう不幸
管理職は権力の象徴だ!と間違った考えの人が上司になってしまうとその部署で働く社員にとって不幸の始まりです。
今までに私が経験してきたダメな管理職に向いていない人を紹介します。
係員の意見を聞かない
管理職は自分がまとめる社員の向き不向きを把握して適材適所に配置することが役割のはずです。
しかし上へ登りつめるための通過点としか考えていない人は、自分の配下の社員のことに無関心な管理職をたまに見かけます。
定期的な社員へのヒアリングすらしない。
ただ単に書類へのハンコを押すことが管理職の仕事のように考えている。
多くのハラスメント行為
社員のやる気を削ぐようなハラスメント行為に抵触するような管理職はいまだに存在します。
- 自分は有給休暇を取らないことを自慢げに語る
- 女性社員の容姿について話題にする
- 自分の思い通りにいかないと恫喝する
ハラスメント行為はやってはいけないとさんざん言われてきてもこのような管理職はまだいるのです。
自分は偉いと勘違い
自分は偉いと勘違いしている痛い管理職がいました。
よく発言で「自分は偉くなったからみんな言うことを聞く」ような事を言うのです。
業務に関係のない雑用を平気で頼んでくる事もよくありました。
しかも偉そうに!
お前の召使いと違うぞ!と心の中で常に叫んでおりました。
管理職は向いている人がやればいい
社員全員がいずれ管理職を目指すような人事の仕組みはおかしいのです。
管理職は職種のひとつであり、向いていない人が管理職になる必要はない。
日本の会社はジョブローテーションなどという聞こえのいい言葉で、自分のやりたくない向いていない仕事もやらされることがあります。
古い考えの会社はここがわかっていないのでダメな会社組織を温存することになるのです。
まとめ 管理職は決して偉いのでは無い
とある大きな会社の秘書部へ訪問した際に遭遇した出来事があります。
たまたま訪問した時に会長なのか社長なのかわかりませんが役員が廊下を通る時間だったようです。
我々が秘書部の階のエレベーターを降りるなり、秘書部の人間がその場をよけろ的な失礼なことを言うのです。
おそらく会社の役員が通行するときは他の人物がすれ違ってはいけないような、江戸時代ですか!と聞きたくなる謎のルールがあるのでしょう。
このような会社の社員は不幸ですね。役員は神のような存在と脳に刷り込まれていて他社の人間に対して平気で失礼な発言をさせるのですから。
少し脱線しましたが、管理職は会社職務上の役割であって人間的な上下関係ではありません。
なので管理職はなにも偉くありませんからいいなりになる必要はありません。
管理職の言うことが間違っているならばはっきりと間違っていると主張すべきです。