キャッシュレス決済すれば消費税の一部がポイント還元されるニュースがさらに混乱に拍車をかけそうな雰囲気になってきました。
買い物をするときにどのように支払うとポイント還元されるのか情報が伝わっている範囲で紹介します。
消費税の一部が還元される店舗と支払い方法は？
２０１９年１０月の消費税増税により、税率が10%（食料品は8%据え置き）となります。
ところが、中小小売店舗での商品購入に限ってクレジットカードや電子マネーを利用した支払いに限って、ポイントを5%通常より上乗せすることで実質増税分以上の還元を受けることができるようになる方針のようです。
消費税の一部が還元されるのは次の２つの条件を満たした場合
- 中小小売店舗での購入
- クレジットカードや電子マネーを利用した支払（現金支払いは対象にならない）
消費税還元の恩恵を受けることができる人とは？
それならしばらくの間は今よりお得になるんじゃないの？と思いますが、果たしてそうなのでしょうか。
問題は中小小売店舗での利用という部分です。
まだ対象が曖昧なのですが、想定されるのはチェーン展開するスーパーなど大規模な店舗は対象ではないだろうということです。
普段イオンやヨーカドーなどでお買い物をされている方には関係のないことなのです。
昔ながらの商店街の個人で営業されているような店舗が近くにあればいいのですが、恩恵を受けることができる人は限られるでしょう。
もう一つの問題が、中小小売店舗がクレジットカードや電子マネー決済の導入が進んでいないことです。
クレジットカードや電子マネーを客が利用した時に店舗は手数料として売り上げの数パーセントの負担が必要なのです。
大きな店舗であれば、手数料負担と現金を取り扱うコストを天秤にかけると電子決済導入によるキャッシュレス化が明らかにメリットが大きいです。
中小小売店舗が電子決済を取り入れるには、手数料はかかるが導入費用が安いQRコード決済が現実的でしょう。
QRコード決済の種類は？
消費税をポイント還元されるための支払い方法が決まっていないので仮定の話ではありますが、QRコード決済が対象となるのであれば、主に次のサービスがあります。
楽天ペイ
LINEペイ
Origami Pay
Pay Pay
なぜ増税するのに還元するのか？
消費税増税では、食品のテイクアウトが10%だの8%だの混乱をきたしている中、舞い込んできたキャッシュレス決済すればポイント還元されるニュースがさらに混乱に拍車をかけそうな状況です。
消費税増税後はどうしても消費の駆け込みが起こって、しばらくの間消費が冷え込むことはやむなしと感じます。
だからと言って増税なのに見た目だけ取り繕って実質的に既存の税率よりも負担が下がるように見せかける、しかも対象者少ないなんてチグハグさ満載で、やっていることがなんか美しくないです。
まあこの一連の話をきっかけとしてキャッシュレス化が注目されて広く普及させるチャンスです。
報道では、近所のおばあちゃんへのインタビューでありがちな「私ら現金しか信用できんのよ」を理由としてなぜなのかキャッシュレス化への不安を煽る傾向があります。
むしろおばあちゃんこそ現金を持たずに行動する方が合理的だと考えます。
わざわざ銀行まで出かけて行列に並んで苦労して現金引き出さなくてもいい。
支払いの時に財布の中の細かい現金を１枚ずつ探さなくてもいい。
メリットばかりですのでメディアはわかりやすい説明で理解してもらえるようにする必要があります。